木製品のツヤだし「みつろう」

みつろう | 蜜蝋 | beeswax

 みつろうとは、蜂が巣を作るときに分泌される成分で、リップクリームや口紅などの化粧品の材料としてやロウソク、クレヨン、接着剤、ガム、ろうけつ染め、封蝋、お菓子の材料、薬などと、古くから幅広い用途で使われています。


その中でも今回は、木製品の仕上げ材としての用途をご紹介します。

 みつろうの効能は、主に材の保護、艶出しがあります。

他にも防虫、防腐、防カビの効果がある上に、浸透性が高く透明度もあるため、木材の質感を損なうことなく艶を出すことができます。

 自然由来の原料で、環境にも良く自然志向のワックスになるので、当店でもヨーロッパからやってくる家具たちによく使用します。

 みつろうの特徴として、透明度がある一方で、塗布する木の材質や状態によって色味や質感が変わります。

もちろん塗る回数や量によっても変化します。

 以上を踏まえて、実際にみつろうを塗布して試してみたいと思います。

今回使用する木材は、セカイクラスオリジナル ポスターフレーム。材は硬めのオーク※となります。

前回記事参照「家具に使われる木材の特徴

 

まず下地作り

紙ヤスリで手触りと質感を良くしていきます。

ヤスリの番手を徐々に細かくあげていくと最後に綺麗に仕上がります。

次に軽く水拭きします。

ヤスリで出た木端を除去します。

使用するみつろうはこちら

リバティライフ(株)の蜜蝋クリーム

純蜜蝋と、亜麻仁油が成分となります。

ウエスを直付けし、材に塗り込んでいきます。

あとは乾燥させれば完成です。

左が塗布前、右が塗布後となります。

相手の木材によって2度塗りしたりと、様々な使用法があります。

保存方法は、直射日光を避け、常温が望ましいようです。

あくまでご紹介したのは当店でのやり方。その他の使用方法や取り扱いについては各メーカーや販売元の使用方法をご確認ください。

 みつろうを使用することで、木の風合いがとても良くなり、愛着すら湧きます。

 今後購入した家具や、今ご自宅にある木製品に試してみてはいかがでしょうか。

セカイクラスでは、みつろうによるメンテナンスやレクチャーなどもいたします。

 

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